Christian Deleuze
第一三共フランスは、国内メーカーとして第3位、世界第20位の規模を誇る製薬大手、第一三共グループのフランス支社として、2003年に設立された。心臓病やリューマチに対する付加価値の高い治療薬の販社として、取り扱う治療薬の幅を順調に拡大しており、フランス市場での存在感を増してきている。
2003年から2009年にかけて、第一三共フランスの従業員数は、90人から500人近くに拡大した。同社の企業哲学にのっとり、規模拡大に合わせて段階的に新規採用を行っている。同社はフランス進出にあたり、医療関係者との万全な協力体制、さらには患者の尊厳をきちんと尊重することなくして、成功はあり得ないとの考えを常に持ち続けている。
日本企業ならではのこうした考え方が、第一三共フランス (進出当初はサンキョー ファルマ フランス)がフランスの製薬業界からの信頼獲得に成功した要因のひとつとなっている。
第一三共フランスは着実に成果を伸ばし、今やグループ全体の発展に大きく寄与しており、同グループが2015年に向けて掲げた目標「グローバル製薬業界のイノベーター」に近づくための原動力となっている。
第一三共グループがフランス進出を決めた理由は。
第一三共フランスは設立以来、順調に社員を増員しており、現在ではグループ欧州子会社のうちで最大規模に至るまで成長しました。近々500人以上の態勢となり、2008年の売上げは1億900万ユーロ でしたが、今年は1億3000万ユーロに達すると見込んでいます。当社がこれほどに成長した要因としては、革新的な治療薬の市場化してきたこと、弊社が進めてきた企業買収によるところが大きいと考えます。2005年、三共は第一製薬と合併し、国内第3位の製薬会社となりました。製薬業界のグローバル化が急速に進んでいることを受け、第一三共はグローバル市場を見据えた事業展開を行っています。生き残りを考えたら日本市場に閉じこもっているということは、選択肢には入っていませんでした。その点フランスには、第一三共グループのニーズに見合った大きな市場が存在しています。
フランスの優位な点とは。
フランスには非常に効率の良い医療制度があり、また平等主義に基づく健康保険制度が整っています。このため革新的な治療薬を導入しやすいのです。また製薬業界が成熟しており、およそ30万人がこの業界に従事しています。さらに近年、市場規制が改正され、企業にとって有利な面が増えたことも大きな利点として挙げられます。
フランスでの今後の事業展望は。
フランスにおける雇用創出という面では、当社はこの6年間かなり積極的に貢献してきました。業界の流れは医療関係者への営業活動を縮小する方向にありますが、当社ではむしろ逆のアプローチをとることにしました。最大手の製薬会社のなかには営業部隊が縮小され、リストラの対象となっているケースもありますが、当社は逆に営業社員を増やし、業界での存在感を強化しています。今年の初めには、医療従事者や病院に心臓疾患治療薬・代謝治療薬の販売を行ってきたMerck Serono社の営業社員を200人採用しました。雇用の安定につながっただけでなく、当社にとっても今後フランスで当社製品を展開していくのに必要な人材を確保することができました。当社製品販売拡大のために新規採用した人材が当社にとって新たな力となり、フランスでの成長をより一層強固なものにしてくれると確信しています。
The third “Brazilian Investors’ Club” summit, organized by the IFA, was held at the prestigious Palais Brongniart on December 13, 2011.