Wataru TAKEKOSHI
竹腰 渉氏、資生堂ヨーロッパ、マーケティング&コミュニケーション部門ヴァイスプレジデント
資生堂はフランス進出30周年記念を祝し、今年の秋に、パリで展覧会「Urban Art Box(アーバン アート ボックス)」を開催しましたね。
まずは、フランス政府の支援に御礼を申し上げたいと思います。また、とりわけフランスの消費者には30年来わが社の製品をご愛顧いただいたこと、この場を借りて感謝申し上げます。現在フランスでは、ジアンとヴァルドロワールの2箇所に工場があり、ともに事業は順調です。資生堂のグループ企業として、1980年にわずか一握りの従業員で小規模な企業として開始しました。今では6支社、1400名のスタッフを抱える企業に成長しています。
なぜ資生堂はフランスを選んだのでしょうか。
資生堂にとってフランスは非常に重要な進出先でした。わが社がコスメティクス企業であり、フランスは世界でも認められたコスメティクス都市であること。フランスが世界に与える影響は非常に大きく、香水の世界ではトップの座を占めています。真のフレグランスを創造するには、フランスのノウハウを学ぶ必要があったのです。
また創業者の福原有信は、1900年のパリ万博を訪れ、当時最先端の技術や高級品に出会いました。その息子で初代社長の福原信三も、1913年、ベルエポックのパリで1年を過ごし、多くの若い芸術家と出会うとともに、自らも写真をとり作品を残しました。信三は帰国後、事業の中心を薬局から化粧品にシフトし、若く才能のある芸術家を雇用し、意匠部(現在の宣伝制作部)を設立します。パリで出会ったアールヌーボー・アールデコを昇華させ、後に資生堂スタイルと呼ばれるパッケージ・宣伝広告などを世の中に生み出していきました。資生堂にとって、フランスは、創業当時からブランドのオリジンとして織り込まれているのです。
フランス人スタッフの強みとは?
非常に感心するのは、偉大なる創造力と高い柔軟性ですね。一度大きな決断が下され、ある選択がなされたとしても、世界の環境、市場が変化することは多々あります。そんな時でもフランス人の反応は非常に素早く、わが社の手法に適応します。フランス人スタッフのこうした強みは非常に高く評価しています。
フランスが資生堂にもたらすものは?
フランスという国はひとつのブランドです。フランスにはポジティブなイメージがあるので、この効果を利用していきたいと思っています。資生堂のフランスにおける成功は、世界に対してイメージ向上につながっています。
以下、「Urban Art Box(アーバン アート ボックス)」についての資生堂のリリース本文をごらんください。http://www.shiseido.co.jp/releimg/1790-j.pdf
竹腰渉氏の証言ビデオはこちらのページよりごらんください。
